けつぎょ

精選版 日本国語大辞典 「けつぎょ」の意味・読み・例文・類語

けつ‐ぎょ【魚】

  1. 〘 名詞 〙 スズキ科の淡水魚。アジア大陸東部の川や湖に分布。体長三〇センチメートル内外。動物食で口が大きい。鱗は細かい。体色は淡黄色で、黒斑がある。現地では珍味として食用とする。水豚。
    1. [初出の実例]「垂綸人在紅雲処借問魚肥未肥」(出典:蛻巖集(1742‐46)四・桃花水)

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改訂新版 世界大百科事典 「けつぎょ」の意味・わかりやすい解説

ケツギョ

スズキ目ハタ科ケツギョ属Sinipercaに属する淡水魚の総称,またはそのうちの1種を指す。朝鮮半島から中国南部にまで分布する。日本には近縁種オヤニラミが西日本の河川に分布しているが,本属魚類は分布していない。しかし,味がよく,食用にもなるので,日本でもコウライケツギョ(朝鮮語名ソカリ)S.scherzeri人工孵化(ふか)と養殖の試みがなされている。ケツギョS.chuatsiシナケツギョとも呼ばれ,アムール川から広東省までの大河とそれに続く湖沼にすむが,上流域にはいない。全長60cmに達する大型の魚である。夜行性で,小魚類,エビ類などを食べる。産卵期は長江揚子江)で5~7月。冬は深みに入って越冬する。コウライケツギョは長江から中国北部,朝鮮半島に分布し,おもに河川の上~中流の水の澄んだところに多い。肉食性で,産卵期は5~6月である。全長50cmになる。
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小学館の図鑑NEO[新版] 魚 「けつぎょ」の解説

ケツギョ
学名:Siniperca chuatsi

種名 / ケツギョ
目名科名 / スズキ目|ケツギョ科
解説 / 中国原産で、流れのゆるやかな川などにすみ、カエルや小魚を食べます。
全長 / 60cm
分布 / 中国、朝鮮半島
人との関わり / 原産地では食用
外来 / 特定。 国内の環境が原産地と似ていること、観賞魚として流通していたこと、魚類や甲殻類を食べて生態系に影響を与える可能性があることなどから、特定外来生物に指定されました。
生態系被害防止外来種 / ◆(その他の定着予防外来種)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「けつぎょ」の意味・わかりやすい解説

ケツギョ

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