コイレ
こいれ
Alexandre Koyré
(1892―1964)
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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コイレ
Alexandre Koyré
生没年:1892-1964
ロシア出身の哲学史家,科学史家。母国で中等教育を終えた後,フランスのパリ大学に留学した。そしてデカルトとアンセルムスの研究で博士号を得て,パリの高等研究所の所員となった。最初は哲学史の研究に従事したが,メイエルソンの影響を受けて,しだいに科学思想史に関心を向けるようになり,1939年には画期的な業績と評される《ガリレイ研究》を出版した。第2次世界大戦後は,プリンストン高等研究所の常任研究員とパリの科学技術中央研究所の所長を兼任しながら,科学史におけるいわゆるインターナル・ヒストリーの主唱者として,《閉じた世界から無限宇宙へ》(1957),《天文学革命》(1961)等の労作を次々と発表した。戦後科学史学は著しい発展を遂げたが,彼の存在を抜きにしてこの発展を論じることはほとんど不可能であるといえよう。
執筆者:横山 雅彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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コイレ
Koyré, Alexandre
[生]1892.8.29. タガンログ
[没]1964.4.28. パリ
ロシア生れのフランスの哲学者,科学史家。ロシアで中等教育を受けたあと,ドイツのゲッティンゲン大学で E.フッサールに師事し哲学を学び,パリ大学に移ってからは哲学史の研究で博士号を取得。その後 E.メイエルソンの影響のもとに科学思想史の研究に専念していく。特に科学哲学を主題とした 16~17世紀における近代自然科学の発生の研究で著名。第2次世界大戦中にアメリカに亡命し,戦後はプリンストン高等研究所とパリの科学技術史研究所で研究を続けた。主著に『ガリレオ研究』 (39) ,『閉じた世界から無限宇宙へ』 (57) があり,1950年代の科学史学界に強い影響を与えた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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コイレ
ロシア出身の科学史家。米国のプリンストン高等研究所の常任研究員,パリの科学技術中央研究所所長などを歴任。《ガリレイ研究》(1939年),《閉じた世界から無限宇宙へ》(1957年),《天文学革命》(1961年)などの著書がある。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内のコイレの言及
【科学史】より
… 次にこうして集積されたデータを基にして,ある歴史観あるいは解釈を加えて,なんらかの筋の通った歴史を構成しようとする試みが生まれてくる。フランスの物理学者P.デュエムや,ロシアに生まれ,最後はアメリカに渡ったA.コイレの一連の仕事を先駆として,アメリカのギリスピーC.C.Gillispieの《客観性の刃》(1960。邦題《科学思想の歴史》)に至るさまざまな科学史書が,その範疇(はんちゆう)に入ると思われる。…
※「コイレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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