ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コッツェブ」の意味・わかりやすい解説
コッツェブ
Kotzebue, August (Friedrich Ferdinand) von
[没]1819.3.23. マンハイム
ドイツの劇作家。弁護士となり,ロシアで顕職につき,帰国してベルリンで文筆活動に従事,ゲーテやロマン派を批判した。さらにナポレオンを攻撃,国内の自由主義的熱狂をも揶揄したため,スパイ扱いを受け暗殺された。喜劇『小都会のドイツ人』 Die deutschen Kleinstädter (1803) など,二百余の戯曲があり,通俗的で大いに時流に投じたが,今日では評価されていない。
コッツェブ
Kotzebue, Otto von
[没]1846.2.15. タリン
ドイツの探検家。戯曲家 A.コッツェブの次男。ロシア政府の援助のもとに2回の世界周航をし,その間アラスカ北西海岸を探検して 1816年コッツェブ湾に到達。そのほかマーシャル諸島などのいくつかの島々を発見し,学術上貴重な資料をもたらした。
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