改訂新版 世界大百科事典 「こどもの国」の意味・わかりやすい解説
こどもの国 (こどものくに)
児童のレクリエーションを目的とした園地。同名のものがいくつかあるが,著名なのは次の二つである。
(1)神奈川県横浜市青葉区と東京都町田市の境にある〈こどもの国〉は,1965年皇太子御成婚記念事業として開園され,厚生省所管の特殊法人(現,社会福祉法人)こどもの国協会が運営する。面積約90ha。多摩丘陵独特の地形や森を生かして遊戯広場,牧場,キャンプ場,サイクリングロード,スケート場などの施設が備わっている。東急田園都市線長津田駅からこどもの国線が通じる。
(2)宮崎県宮崎市街地の南方約13kmにある〈こどものくに〉は青島に近く,日南海岸国定公園の観光の拠点となっている。経営は宮崎交通(現,宮交ホールディングス)で,1939年に開園され,面積は17ha。小動物の放飼い,ツバキ園,バラ園のほか,亜熱帯植物園など温暖な海岸の自然環境を生かした諸施設をもつ。日南線が通じ,宮崎市内からバスの便もよい。
執筆者:河原 武敏
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報