コミペルミャク(英語表記)Komi-Permyak

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コミペルミャク」の意味・わかりやすい解説

コミペルミャク
Komi-Permyak

ロシア中西部,ペルミ地方に属する旧自治管区。ペルミ地方北西部に位置する。1925年民族管区として設立,1977年自治管区となる。2005年ペルミ州と統合してペルミ地方の一部となった。カマ川上流域を占め,同川の広い谷を挟んで,北にセーベルヌイエウバルイ丘陵,南に上カマ丘陵がある。ウラル語族ペルム諸語に属する言語をもつコミペルミャク人の居住地区で,コミペルミャク人が住民の半分以上を占める。カマ川やその支流沿岸草地や泥炭地が広がるほかはタイガに覆われ,製材木材加工が主産業となっている。ほかにアマ(亜麻)加工,食品などの工業がある。農業部門はライムギカラスムギ,アマの栽培が中心で,狩猟も盛ん。交通網は未発達で,カマ川の水運のほかは,クドゥイムカルを通って北部のガイヌイまで延びるハイウェーに依存する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コミペルミャク」の意味・わかりやすい解説

コミ・ペルミャク
こみぺるみゃく
Коми‐Пермяк/Komi-Permyak

ロシア連邦中部、ペルミ州にある自治管区。1977年までは民族管区といった。面積3万2900平方キロメートル、人口14万8800(2003推計)。行政中心地はクディムカルウラルのカマ川上流の平地にあり、木材資源に富む。主要な工業は木材加工、亜麻(あま)加工、食品工業である。農業は畜産が中心で、亜麻栽培が盛ん。林業が発達し、カマ川とその支流を利用して木材を流送している。また狩猟が盛んである。ウラル語族のフィン・ウゴル語派に入るコミ・ペルミャク人が住民の大部分を占めており、農村居住者が多い。

[中村泰三]

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