ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コミヤマカタバミ」の意味・わかりやすい解説
コミヤマカタバミ
Oxalis acetosella
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カタバミ科(APG分類:カタバミ科)の多年草。根茎は細長く、地下に伸び、まばらに節がある。葉は根生し長柄があり、3枚の小葉からなる。小葉は倒心臓形で先はへこみ、半円形を二つあわせたような形であり、基部約2ミリメートルのところに関節がある。花期は5~6月。花弁は白または淡紅紫色。北海道から九州にかけての亜高山の針葉樹林の木陰に生え、北半球の温帯から亜寒帯に分布する。
近縁のミヤマカタバミO. griffithii Edgew.は、小葉は先の鈍い三角形を二つあわせた形で、全体が大きい。東北地方南部以西の本州、四国の温帯林に生え、中国、ヒマラヤにも分布する。
[小林純子 2020年5月19日]
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