コリデール(読み)こりでーる(その他表記)Corriedale

デジタル大辞泉 「コリデール」の意味・読み・例文・類語

コリデール(Corriedale)

羊の一品種。ニュージーランド原産で、毛肉兼用種。顔面四肢が白く、体の部分長毛で覆われる。日本で最も多く飼育。

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精選版 日本国語大辞典 「コリデール」の意味・読み・例文・類語

コリデール

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] corriedale ) 羊の一品種。ニュージーランドでメリノー種と長毛種(リンカン種)とを交配してつくられた毛肉兼用種。体質強健で性質もおとなしい。チリアルゼンチンで、多く飼われている種。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コリデール」の意味・わかりやすい解説

コリデール
こりでーる
Corriedale

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。ニュージーランド原産の毛肉兼用の家畜ヒツジの1品種。19世紀後半に、メリノーの雌にイギリスの長毛種の雄を交配してできた雑種のうちから、優秀なものどうしの交配と繁殖を続けてつくられた。現在はメリノー‐リンカーン系がもっとも多い。体質は強健で、各種の気候風土によく適応し、粗飼料の利用性もよい。雌雄とも無角で、顔面と四肢は白く、体の部分は長毛で覆われている。体重は雄90キログラム、雌60キログラム前後で、羊毛中等毛織物の原料となり、羊肉生産性も優れ、肉質はきわめて良好である。ニュージーランドのほか、オーストラリア、アメリカ、日本などで多く飼育されている。なお、日本には1914年(大正3)に初めて輸入され、1925年から毎年多数輸入され、現在では日本コリデールとして登録が行われている。

[西田恂子]


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百科事典マイペディア 「コリデール」の意味・わかりやすい解説

コリデール[種]【コリデール】

ヒツジの一品種。毛肉兼用種。毛質は中等であるが子ヒツジの肉質はすぐれる。19世紀にニュージーランドでメリノー種とリンカン種との交雑で作り出されたもの。雌雄無角,四肢の先端の毛は白い。体質強健で,繁殖力が強い。
→関連項目ヒツジ(羊)

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