コルンバ(読み)こるんば(英語表記)Corumbá

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コルンバ」の意味・わかりやすい解説

コルンバ
Corumbá

ブラジル南西部,マトグロッソドスル州北西部の都市。中心集落は州都カンポグランデの西北西約 350km,ボリビアとの国境にあり,ラプラタ川水系パラグアイ川にのぞむ。 1778年軍事拠点として建設され,パラグアイ戦争 (1864~70) 後同川が国際通商路として開放されてから,ブエノスアイレスアスンシオンから遡航する河航船の終点となり発展。現在牧牛地帯の中心地で,パラグアイ川東岸一帯に広がるパンタナルと呼ばれる広大な氾濫原で放牧される肉牛を集散し,皮革食肉などの工業が立地する。また市南方には大規模なマンガン鉱床と鉄鉱床があり,それらの鉱石も集散する。水運のほか,陸上交通の要地でもあり,サンパウロからボリビアのサンタクルスへ通じる幹線鉄道と道路が通り,国際空港もある。人口8万 8279 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルンバ」の意味・わかりやすい解説

コルンバ
こるんば
Corumbá

ブラジル中西部、マト・グロッソ・ド・スール州西部、ボリビア国境にある商業都市。人口9万5701(2000)。パラグアイ川の河港ブエノス・アイレスまで不定期に船が通う。皮革、干し肉などを輸出する。付近には湿地が多く牧畜に利用されている。南郊には世界最大級の埋蔵量をもつマンガン鉱山がある。サン・パウロからボリビアのサンタクルスに通じる国際鉄道に沿い、交通上、国防上の要衝にあたる。

[山本正三]

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