コルンバ(その他表記)Columba

翻訳|Columba

デジタル大辞泉 「コルンバ」の意味・読み・例文・類語

コルンバ(Corumbá)

ブラジル中西部、マトグロッソ‐ド‐スル州西部の都市ボリビアとの国境をなすパラグアイ川に面する河港都市として発展世界遺産に登録されたパンタナール保護区への観光拠点になっている。

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改訂新版 世界大百科事典 「コルンバ」の意味・わかりやすい解説

コルンバ
Columba
生没年:521-597

アイルランドの三守護聖人の一人。アイルランド名コルムキルColmcille(教会の鳩の意)。王族一員としてドニゴールで生まれた。15年間アイルランド島を旅してキリスト教布教修道院の建設に尽くした後,563年,12人の弟子とともにスコットランドアイオナ島に渡り,修道院を設立して,ピクト族の教化につとめた。同院で定められた厳格な諸規則は,スコットランド,イングランドをはじめ,西ヨーロッパ各地に建立された多くのアイルランド系修道院の規則として守られていたが,後にベネディクト会のゆるやかな規則に取って代わられた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コルンバ」の意味・わかりやすい解説

コルンバ
Corumbá

ブラジル南西部,マトグロッソドスル州北西部の都市。中心集落は州都カンポグランデの西北西約 350km,ボリビアとの国境にあり,ラプラタ川水系パラグアイ川にのぞむ。 1778年軍事拠点として建設され,パラグアイ戦争 (1864~70) 後同川が国際通商路として開放されてから,ブエノスアイレスアスンシオンから遡航する河航船の終点となり発展。現在牧牛地帯の中心地で,パラグアイ川東岸一帯に広がるパンタナルと呼ばれる広大な氾濫原で放牧される肉牛を集散し,皮革,食肉などの工業が立地する。また市南方には大規模なマンガン鉱床と鉄鉱床があり,それらの鉱石も集散する。水運のほか,陸上交通の要地でもあり,サンパウロからボリビアのサンタクルスへ通じる幹線鉄道と道路が通り,国際空港もある。人口8万 8279 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルンバ」の意味・わかりやすい解説

コルンバ
こるんば
Corumbá

ブラジル中西部、マト・グロッソ・ド・スール州西部、ボリビア国境にある商業都市。人口9万5701(2000)。パラグアイ川の河港でブエノス・アイレスまで不定期に船が通う。皮革、干し肉などを輸出する。付近には湿地が多く牧畜に利用されている。南郊には世界最大級の埋蔵量をもつマンガン鉱山がある。サン・パウロからボリビアのサンタ・クルスに通じる国際鉄道に沿い、交通上、国防上の要衝にあたる。

[山本正三]

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世界大百科事典(旧版)内のコルンバの言及

【キリスト教文学】より

…一方《哲学の慰め》は殉教の書というべく,中世・近代を通じ多数の読者に深い感動を与えている。詩人としては有名な聖十字の賛歌《王者の旗は進みゆく》などの作者フォルトゥナトゥスのほか,コルンバらのアイルランド教団の人々の活動がいちじるしい。 これにつづく数世紀は,いわゆる中世の暗黒にようやく平和と文運の曙光がきざした時代で,ことにイギリス,フランスを中心に教学の復興が企てられ,カール大帝の即位した800年は,カトリック文学にとっても記念すべき年であった。…

【スコットランド】より

…6世紀にアイルランドからスコット人が来住し,西部にダルリアダ王国を建設。563年にはコルンバがアイオナ島に修道院を造り,ケルト系キリスト教を伝えた。従来の住民は北部に住みピクト人と呼ばれていたが,ウェールズからはブリトン人が南西部に来住し,6世紀後半にはアングル人が東部ローランドに定着。…

【スコットランド教会】より

…スコットランドへのキリスト教伝道は4世紀末のニニアンNinian,アイオナ島に修道院を建立したコルンバなどケルト系の宣教師によって進められたが,11世紀以降ローマ・カトリック教会の影響下に再編された。16世紀に入ると,宗教改革を導入しようとして火刑に処せられたハミルトンPatrick Hamilton,ウィシャートGeorge Wishartの遺志を継いだJ.ノックスによってカルバン主義に基づく改革が実現し,1560年〈スコットランド信仰告白〉と〈規律の書〉による長老主義教会が確立した。…

※「コルンバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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