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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…石油代替の液体燃料として用いられる。また低温乾留で得られるコークス(半成コークス,コーライトと呼ばれる)は家庭用の無煙炭となる。低温乾留はかつて日本でも盛んに行われたが現在はほとんど行われていない。…
…石炭または石油から生産される炭素を主要成分とする固体で,燃料,鉄鉱石の還元,炭素材料の製造などに用いられる。ふつう単にコークスといえば,石炭の高温乾留で得られるものをさし,石炭の低温乾留で得られるものは半成コークスsemicokeあるいはコーライトcoaliteと呼ばれる(乾留)。半成コークスは火つきがよく燃えやすい家庭用無煙炭として利用されたが,現在,石炭の低温乾留はほとんど行われていない。…
… 〈乾留〉は,空気の流通を断った状態で石炭を500~1300℃程度に加熱する方法であり,これによって石炭の揮発分が追い出される。加熱温度が低い(低温乾留)と半成コークス(コーライト)が得られ,原料に粘結炭を使い高温乾留をすると,固いコークスが得られる。コークス製造は18世紀初頭から製鉄のために始まり,現在でもコークスの大部分は高炉による製鉄に消費されている。…
※「コーライト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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