日本大百科全書(ニッポニカ) 「コーライト」の意味・わかりやすい解説 コーライトこーらいとcoalite 1906年に設立されたイギリスのコーライト社が家庭用燃料として販売していた低温コークスの商品名。イギリスのパーカーThomas Parkerの考案した直立静置式レトルト炉を用い、揮発分の多い石炭を低温で乾留して製品とした。揮発分が10%以上残存しているため、冶金(やきん)用高温コークスよりは着火性がよく、石炭よりは発熱量が高く、しかも発煙量が少ないのが特徴である。日本では広く低温コークス全般をさすが、半成コークスsemicokeと同じ意味に使われることもある。[宮津 隆][参照項目] | コークス 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例