ゴリオ爺さん(読み)ゴリオじいさん(英語表記)Le Père Goriot

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴリオ爺さん」の意味・わかりやすい解説

ゴリオ爺さん
ゴリオじいさん
Le Père Goriot

フランス小説バルザックの小説。 1835年刊。『人間喜劇』中の「私生活情景」に含まれる。2人の娘への盲目的な愛情のためにすべてを犠牲にした父親悲劇を描く。ゴリオを葬った墓地高みから,青年ラスチニャックが夕暮れパリの灯を眺め,「さあ,俺と勝負だ」と社会の征服に乗出してゆく最後の場面は有名。作中人物が他の小説にも登場する「人物再現」の方法を初めて採用した作品。

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