ゴルドン(英語表記)Gordon, Leon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴルドン」の意味・わかりやすい解説

ゴルドン
Gordon, Leon

[生]1830.12.7. ビルナ
[没]1892.9.16. ペテルブルグ
リトアニア生れのユダヤ作家,詩人。 Judah Leibともいう。現代ヘブライ文学を画する進歩的作家の一人。 1853年ビルナの宗教学校を卒業し,約 20年間ヘブライ語を教え,72年ペテルブルグのユダヤ文化協会の秘書官として招かれた。 79年政治活動のかどで追放されたが,数年後許されて同地に戻り,88年までヘブライ語雑誌『ハ・メリツ』 Ha-Melitzを編集。同時代のユダヤ社会のよどんだ,あるいは脱俗的な面を取上げ,力強い会話調で描写,また過去の幻,伝統的遺産,偏見への執着,頑固さ,無知などを容赦なくえぐり,これに挑戦した。主著『ダビド・ミハルの愛』 Ahabat Davidu-Mikhal (1856) ,『シオンの娘の憂鬱』 Ogel bat-Zion (77) ,『ユダの歌声』 Kol Shire Yehudah (83~84) など。また J.ゲルシュタインとともに『モーセ五書』をロシア語に翻訳した。

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