ゴロンタロ州(読み)ゴロンタロ(その他表記)Gorontalo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴロンタロ州」の意味・わかりやすい解説

ゴロンタロ〔州〕
ゴロンタロ
Gorontalo

インドネシアの州。スラウェシ島北部の半島の中央に位置する。北はセレベス海,東はスラウェシウタラ州,南はトミニ湾,西はスラウェシトゥンガ州に接している。州域には多数の小島も含まれる。州都は南東部に位置するゴロンタロ。2000年スラウェシウタラ州の西半分を分離して創設,翌 2001年州政府が設置された。沿岸部には平地となだらかな丘陵地帯が広がるが,内陸部は山が多く,標高 2000mをこえる高峰もある。パグヤマン川,ボネ川,ランダンガン川が流れ,沖合サンゴ礁が広がる。陸地の大部分は森林に覆われ,メランチ類,コクタンユーカリなどが茂る。ラタンヤシをはじめとする樹木や灌木も豊富。またバビルサ,アノア,ゴロンタロモンキー,メガネザルツカツクリなど,多くの珍しい種が生息している。住民はゴロンタロ族が多数を占め,ゴロンタロ語が話されるが,さまざまな方言がある。イスラム教徒が多い。農業が主産業で,トウモロコシ,米,ココナッツ,丁香(チョウジ),コーヒーなどのほか,バナナ,パパイア,マンゴーなどの園芸作物が生産される。沖合漁業も行なわれ,サンマ,フエダイ,マグロ,サバなどがとれる。貿易業とサービス業重要幹線道路がおもに南部沿岸地方を走り,人口の多い東部や内陸にまで伸びている。州都ゴロンタロ近郊に国際空港と州最大の港がある。面積 1万1257km2。人口 104万164(2010速報値)。

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