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湯殿 ユドノ

デジタル大辞泉の解説

ゆ‐どの【湯殿】

入浴するための部屋。浴室。風呂場。
入浴すること。
「御―すべき時もなりぬれば」〈宇津保・蔵開上〉

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大辞林 第三版の解説

ゆどの【湯殿】

入浴するためにこしらえた部屋。風呂場。浴室。
入浴すること。 「御-、春宮の若宮の御迎湯に参り給ひし/宇津保 蔵開上
入浴に奉仕する役。 「御-は宰相の君/紫式部日記」
貴族の邸宅で、湯などをわかし、食膳などの器具を置く所。 「雉・松茸などは、御-の上にかかりたるも苦しからず/徒然 118

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

湯殿
ゆどの

(1)沐浴(もくよく)には、湯気を出して発汗させる蒸し風呂(ぶろ)形式と、湯を浴びたり湯槽に身体を浸す行水形式のものがあるが、湯殿は後者に入る。入浴するために設けた部屋で、その構造は板敷きで、溝をつくり排水をよくしてある。湯槽が置かれ、別のところで沸かした湯を運び込んで行水する。(2)宮中で天皇が湯浴(ゆあ)みをするところを御(お)湯殿というが、このことばは浴室だけのことでなく、飲用の湯そのほか諸事に使用する湯を沸かしておく座敷も含まれる。湯浴みのための湯もここから持ち運んだ。浴室と区別するため、この座敷をとくに御湯殿上(おゆどののうえ)とよぶことがある。ここには食物などを置くこともあり、また御硯(すずり)、御火鉢、御茶湯棚などにりっぱな調度が整えられてあったともいう。[稲垣史生]

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世界大百科事典内の湯殿の言及

【風呂】より

…フロという語は壁に囲まれた部屋を意味するムロ(室)のなまりとの説もある。もう一方の温湯浴の設備,建物に対しては,〈湯屋〉ないし〈湯殿〉が用いられていた。このように〈風呂〉と〈湯〉の言葉はその内容に応じてはっきりと区別され,中世の後半から近世にかけて都市で普及する〈銭湯〉でも,その施設内容により〈風呂屋〉と〈湯屋〉は区別して用いられている。…

※「湯殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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