知恵蔵 「さかなクン」の解説
さかなクン
子どもの頃、墨を吐くタコに興味を持ったのをきっかけに魚全般が好きになったといい、10代でテレビ番組「TVチャンピオン」の「全国魚通選手権」に出場して5連覇。01年1月に「どうぶつ奇想天外!」の出題者・解説者としてテレビ番組のレギュラーに。クイズを交えて子どもの興味を引き出しながら、魚の不思議な生態や自然環境への理解を深めるようなイベントや講演の他、雑誌への連載など執筆活動も行っている。イラストを描きながら独特の口調と高い声で解説する姿からは、魚への興味と愛情があふれる。各地の漁業関係者や魚類研究者と交流があり、魚の生態から魚料理まで水辺の生物に関する幅広い知識を持つ。
京都大総合博物館の中坊徹次教授らの調査グループによる約70年ぶりのクニマスの確認は、さかなクンが中坊教授に標本しか残っていないクニマスの絵を描くことを依頼され、参考にしようと良く似たヒメマスを取り寄せたのが発端。山梨県の西湖から送られてきた中に黒っぽい魚があり、その後の分析の結果、クニマスであることが確認された。
(原田英美 ライター / 2011年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報