サセックス大学(読み)サセックスだいがく

大学事典 「サセックス大学」の解説

サセックス大学[イギリス]
サセックスだいがく

1960年代のイギリス高等教育拡張期に,国家による高等教育の計画的整備という観点から,『ロビンズ報告書』の勧告と相前後してイングランドに7校設立された新大学(イギリス)の一つ。新大学は学問の専門分化の弊害が問題となりつつある中で,「学問の新地図」を描くことを期待された。設立当初より国庫補助金支給にあずかり,大学教育の実験と革新を可能にする独自の学位授与権を認められて,緑豊かな広大な郊外型キャンパスと最新の建物群を持つ。サセックス大学はそうした新大学の最初のもので,イングランド南部ブライトン郊外に1961年,勅許状により設立された。学科制に代えてスクール制を採用し,学際的な教育・研究を志向した。その発展は初代学長ジョン・フルトン,2代学長エイザ・ブリッグズの卓越したリーダーシップに負うところが大きい。グローバル研究に代表される大学院レベルの実験的な教育はとくに高く評価され,120ヵ国に上る国々から学生を集めている。
著者: 安原義仁

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サセックス大学」の意味・わかりやすい解説

サセックス大学
サセックスだいがく
University of Sussex

イギリスのブライトンにある大学。 1961年創設。大学組織や教育課程などに革新的な試みを導入したことで知られる。従来の学部制はとっておらず,アフリカ・アジア研究,イギリス・アメリカ研究,ヨーロッパ研究,文化・コミュニティー研究,社会科学生物科学認知科学,工学・応用科学数学・物理科学,化学・分子化学などの専攻を教育,研究の単位とするスクール制を採用。開発,労働力などに関する研究機関がある。教員数約 600名,学生数約 8700名 (1997) 。

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