ブライトン(読み)ぶらいとん(英語表記)Brighton

翻訳|Brighton

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブライトン」の意味・わかりやすい解説

ブライトン
Brighton

イギリスイングランド南東部,ブライトン・ホーブの都市。イギリス海峡に面する海浜保養都市で,ロンドンの南約 80kmに位置する。かつては漁業集落であったが,海水の医療効果を説いたリチャード・ラッセルが 1754年自説を実施するためにここに来住してから,海水浴場として知られるようになった。1783年以降当時のプリンス・オブ・ウェールズ(のちのジョージ4世)がしばしば滞在し,その保護下に海浜保養地として急速に発展,宮殿ロイヤルパビリオンなどが建設された。1841年ロンドンからの鉄道通じ,さらに飛躍的に発展。1883年にはイギリス最初の電車がここを走り,観光客に利用された。イギリス最大の海浜保養地として知られるほか,事務機械,電気器具などの工場がある。博物館,劇場サセックス大学(1961)をはじめ,工科大学,美術工芸大学,教員養成大学など文化・教育機関も集中している。人口 13万4293(2001)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブライトン」の意味・わかりやすい解説

ブライトン
ぶらいとん
Brighton

イギリス、イングランド南東部、ユニタリー・オーソリティー(一層制地方自治体)であるブライトン・アンド・ホウブの海浜保養都市。人口15万6124(1996)。イギリス海峡に臨む同国でもっとも華やかな行楽地で、ホテル、プール、娯楽センター、イルカのショーを見せる水族館、ヨットハーバーなどの施設がある。1750年に当時寒村であったブライトンの空気と海水浴を推賞した医師R・ラッセルの書物がイギリス皇太子の目に留まり、83年皇太子が滞在した。これを契機に、ロンドンから約80キロメートルと近いこともあずかり、保養地として発展した。皇太子が居所としたローヤル・パビリオン(1783建造)が残るほか、半円形に突き出た出窓バルコニーをもつ18~19世紀の家並みもみられる。サセックス大学の所在地。

[久保田武]

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