日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンダーソニア」の意味・わかりやすい解説
サンダーソニア
さんだーそにあ
[学] Sandersonia aurantiaca Hook.f.
ユリ科(APG分類:イヌサフラン科)の球根草。英名クリスマス・ベルchristmas bellまたはチャイニーズ・ランタンChinese lantern。南アフリカのナタール地方原産。地下に塊茎があり、草丈40~60センチメートル。草姿はヒメユリに似ており、中央の大形葉の先端は伸び、他物に絡みつく。春植えで、6月中・下旬から7月中旬に、径約3センチメートル、橙黄(とうこう)色の花を下向きに1~4個つける。原産地でも数の少ない珍しい植物である。切り花や鉢植えにするが、栽培はむずかしい。とくに多湿を避けることと、排水をよくすることがたいせつ。繁殖は実生(みしょう)によるが、開花は植え付け後2年くらいかかる。
[川畑寅三郎 2018年11月19日]