住宅において庭の一部に設けられる、洗濯・貯蔵・ごみ処理などの家事にかかわる屋外の場所。周りを囲んだり、屋根を架けることもある。サービスヤードの概念は近代になって欧米から入ってきたものであるが、実態は古くから存在していた。たとえば、井戸端にたらいを置いて洗濯をする洗濯場、洗濯物を干す物干し場や、勝手口を出たところに屋根を差しかけた漬物桶(おけ)などの置き場があった。明治に洋風の生活様式が入ってきても、家事労働の多くは使用人に頼っていたので、このような屋外の家事労働のための場所は、裏庭の人の目につかないところに設けられるのが普通であった。
明治以後、家政学において漬物、洗濯、物干しなどが個々に取り上げられてはいるが、住宅計画のなかでサービスヤードとしてまとめて配慮されるようになるのは昭和になってからのことであり、広く取り上げられるようになったのは第二次世界大戦後のことである。現代の住宅では、サービスヤードは主婦の便利を考慮して、洗濯やアイロンかけなどが行われる家事用の多用途室に接続して設けるのがよいとされている。物干し場としてのサービスヤードは、庭の一部に日当りと通風を考慮して設けられ、近年では人目を避ける場所とは限らなくなっている。
[平井 聖]
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