六訂版 家庭医学大全科 の解説
シェーンライン・ヘノッホ症候群
シェーンライン・ヘノッホしょうこうぐん
Schönlein-Henoch syndrome
(血液・造血器の病気)
どんな病気か
自己免疫性(自分の体の成分に対して抗体をつくる)のアレルギー性血管炎で、紫斑、関節症状、腹部症状がみられます。アレルギー性
原因は何か
感染(
症状の現れ方
多くは上気道感染後に腹痛が起こり、主に下肢、
全身症状としては、関節症状、腹痛、腎症状があげられます。関節症状は、足関節、膝関節の疼痛、
検査と診断
血小板数、血液凝固検査は正常です。出血時間(出血が自然に固まって止まるまでの時間を測る)も多くは正常範囲ですが、時に延長することがあります。毛細血管抵抗試験も陽性となることがあります。症例により血液凝固第ⅩⅢ因子の低下がみられることがあります(とくに腹部症状の強い症例)。
腎生検の所見は
治療の方法
特異的な治療法はなく、対症療法を行います。紫斑が強い時は、安静、血管強化薬、
病気に気づいたらどうする
専門医を受診し、身体所見、血液検査(必要なら腎生検)により診断を確定する必要があります。
東原 正明
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報