ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャッフ」の意味・わかりやすい解説
シャッフ
Schaff, Philip
[没]1893.10.20. ニューヨーク
スイス生れでアメリカで活躍した神学者,教会史家。シュツットガルト,ハレ,ベルリンで学び,1842年にベルリン大学の講師となった。 44年ペンシルバニア州マーサーズバーグのドイツ改革派神学大学の教会史と聖書学の教授となり,J.ネービンとともにマーサーズバーグ神学派を確立。 70年からニューヨークのユニオン神学大学教授。主著『キリスト教会史』 History of the Christian Church (7巻,1858~92) によって,アメリカの第1級の神学者とみなされる。 88年アメリカ教会史学会を創設し,初代会長となる。 J.ヘルツォークとの共著『宗教百科事典』 Encyclopaedia of Religious Knowledge (3巻,84) がある。また,『信条史』 The Creeds of Christendom (3巻,77) ,『ニカイアおよびニカイア以後の教父全集』 The Nicene and Post-Nicene Fathers (I-28巻,II-14巻,90~1900) なども貴重な資料として用いられている。エキュメニズム運動の先駆者。英訳聖書のアメリカ側委員長として活躍した。
シャッフ
Schaff, Adam
[没]2006
ポーランドの哲学者,社会学者。 1945年ルージ大学,48年ワルシャワ大学教授。 59年以来,ポーランド科学アカデミー哲学社会学研究所所長をつとめ (1968辞任) ,マルクス主義の立場に立つ東ヨーロッパ哲学界の代表的存在の一人。主著『人間の哲学』 Filozofia Człowieka (62) など。
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