しゃらしゃら(読み)シャラシャラ

デジタル大辞泉 「しゃらしゃら」の意味・読み・例文・類語

しゃら‐しゃら

[副](スル)
布などがすれ合う音を表す語。
「甲斐絹裏の―する羽織をとって」〈左千夫・春の潮〉
鈴や鎖などが触れ合う音を表す語。
「―シャンシャン鈴つけたお馬にゆられて」〈雨情雨降りお月さん
雪駄などの履物で歩くときの音を表す語。
「雪駄の音の―と」〈浄・寿の門松
[類語]しゃりしゃりざりざりざらざらがりがりざらりじゃらじゃら

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精選版 日本国語大辞典 「しゃらしゃら」の意味・読み・例文・類語

しゃら‐しゃら

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 雪踏(せった)などをはいて歩く足音などを表わす語。また、気取って歩くさまを表わす語。しゃらり。しゃらりしゃらり。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「やり羽子に返すや箔のすり衣 雪踏しゃらしゃら春ぞ来にける」(出典:俳諧・信徳十百韻(1675))
  3. 布などの、しなやかでうすく軽いもののすれ合うさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「甲斐絹裏のしゃらしゃらする羽織をとって、省作に着せる」(出典:春の潮(1908)〈伊藤左千夫〉一一)
  4. 鈴や細い鉄鎖などの触れ合って鳴る音を表わす語。
    1. [初出の実例]「シャラ シャラ シャン シャン 鈴つけた」(出典:童謡・雨降りお月さん(1925)〈野口雨情〉)
    2. 「シャラシャラと時計の鎖を鳴らしてゐる」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉出来心)

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