ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャルル9世」の意味・わかりやすい解説
シャルル9世
シャルルきゅうせい
Charles IX
[没]1574.5.30. バンセンヌ
フランス王 (在位 1560~74) 。アンリ2世とカトリーヌ・ド・メディシスの次子。兄フランソア2世の死後,幼少で即位したため母后が摂政となった。即位2年後にカトリック派とプロテスタント派のユグノー戦争が始った。 1563年親政が宣せられたが,生来虚弱で意志も弱く,カトリック派の母后が引続き実権を握った。一時,提督コリニー伯に接近してプロテスタント派支持の政策をとろうとし,イングランドと同盟した (72) が,母后にそそのかされてサン=バルテルミの虐殺を許可し,当初の意図は水泡に帰した。文芸,学術を庇護し,自身の詩作もある。
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