日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シャロン・シュル・ソーヌ
しゃろんしゅるそーぬ
Chalon-sur-Saône
フランス中東部、ソーヌ・エ・ロアール県の副県都。リヨンの北125キロメートルにあり、ソーヌ川の西岸に発達する。人口5万0124(1999)。ソーヌ低地は豊かな農業地域で、小麦、トウモロコシ、野菜、果物を産出する。ロアール川に至るサントル(中央)運河の出発点で、河港を有し、穀物やぶどう酒が取引される。電気・電子用品、ボイラー、ガラス、衣服、化学製品などの工業がある。古代ローマの都市で、ソーヌ川の渡渉地点に建設された。大革命(18世紀末)に至るまでは大司教座の所在地で、しばしば宗教会議が開かれ、とくに813年シャルルマーニュ(カール)大帝が招集した会議は重要である。多数の建築上の記念碑があり、サン・バンサン寺院は13世紀にさかのぼる。
[大嶽幸彦]