ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュウィント」の意味・わかりやすい解説
シュウィント
Schwind, Moritz von
[没]1871.2.8. ミュンヘン
オーストリア生れのドイツの画家,挿絵画家,版画家。ドイツ・ロマン派最後の代表的作家。ウィーンの美術学校でシュノルおよびクラフトに師事。 1828年以後ミュンヘンで活動。初め P.コルネリウスの影響下にあったが,独自の作風を確立してドイツ特有のメルヘンの世界を詩的情調のうちに造形的に表現。代表作は『シンフォニー』 (1852,ミュンヘン,ノイエ・ピナコテーク) 。また雑誌に発表した木版画や童話の木版挿絵はユーモアに満ちた表現で親しまれており,その代表作はシェーラーの『古今童謡集』の挿絵 (48~49) 。
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