ベルリンの統計局長であったシュワーベHermann Schwabe(1828-?)によって1868年に提唱された家計支出に関する経験法則。エンゲル法則に対比してしばしば言及される。シュワーベは,前年に行われた調査を分析した65年の〈ベルリンにおける家賃と所得の関係〉という報告で,所得と家賃との間で〈低所得者階級ほど,所得に占める家賃の割合が高くなる〉という経験的観測事実のあることを提唱した。歴史的な住宅供給の制度的変化や地域的な住宅事情や人口動態の差異から,最近では必ずしも普遍的にこの法則が成立するとはいいがたい。その意味で彼の発見は歴史的所産といえるが,今後,制度的・地域的条件の差を考慮したうえで,より普遍的に成り立つ法則の発見が必要となろう。
執筆者:黒田 昌裕
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所得が上昇するにつれて住居費の支出額は増大するが、その消費支出に占める比率はしだいに低下するという経験法則。ドイツの統計学者シュワーベHermann Schwabe(1828―?)がベルリンの家計調査に基づいて1868年に発表した。エンゲルの法則が消費支出に占める食料費の比率を定式化したのと対応しているが、その住居費が主として家賃であったこと、現在では家具什器(じゅうき)に対する支出額が大きくなっていること、さらには社宅、公営住宅、持ち家の普及等々、歴史的な住宅供給の変化、地域的事情、さらには人口動態の差異から、この法則が普遍的に成り立つとはいえなくなっている。
[一杉哲也]
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