ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ショビレ」の意味・わかりやすい解説
ショビレ
Chauviré, Yvette
[没]2016.10.19. パリ
フランスのバレリーナ。パリ・オペラ座バレエ学校で学び,映画『白鳥の死』La Mort du Cygne(1937。ポール・モラン原作,ジャン・ブノア=レビ監督)の出演を経て,1941年パリ・オペラ座バレエ団の最高位エトワールとなった。舞踊家兼振付師のセルジュ・リファールの指導のもと数多くの主役を踊るなど,1972年に引退するまでその地位にあった。ショビレがタイトルロールを務めた『ジゼル』は 20世紀最高のものと評され,フランス的な繊細さとロマンチックな感性とにあふれているといわれた。また 1961年パリ公演中にソビエト連邦から亡命したルドルフ・ヌレエフと親交を結び,相手役も務めた。1963~68年にパリ・オペラ座バレエ学校校長。後進の指導に熱心で,のちにエトワールとなるシルビー・ギエムやマリ=クロード・ピエトラガラらを育てた。1964年レジオン・ドヌール勲章受章。
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