現代外国人名録2016 の解説
ジェームス・ビーランド ロジャーズ Jr.
James Beeland Rogers Jr.
- 職業・肩書
- 投資家 ロジャーズ持株会社会長 元クォンタム・ファンド共同創設者
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1942年10月19日
- 出生地
- メリーランド州ボルティモア
- 別名
- 通称=ロジャーズ,ジム〈Rogers,Jim〉
- 学歴
- エール大学(歴史学)〔1964年〕卒,オックスフォード大学ベイリョール・カレッジ(哲学・政治学・経済学)〔1966年〕卒
- 経歴
- ウォール街の伝説の天才投資家。1966〜68年米国陸軍に服務し、陸軍中尉で除隊。投資アナリストの会社を経て、投資家として独立、’70年友人のジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドという投資基金を設立し、副社長を務める。得意とする国際分散投資で成功し、年率平均50%という驚異的なハイ・リターンを上げて一躍脚光を浴び、“国際投資のグールー(導師)”の異名をとる。’70年代初頭に1株53ドルだったクォンタム・ファンドの株は’80年には1849ドルにまで値上がりし、ファンドの規模も2億5000万ドルに膨れ上がる。10年間全く収益ダウンを経験せず、ウォール街を驚嘆させた。’80年自分の持ち株を売り払って1400万ドルの利益を得、37歳で投資家の第一線から引退。以後は自己の持株会社の会長として自分の資産運用をする傍ら、コロンビア大学で財政学を教えたり、テレビの投資番組の司会などをする。原油価格の上昇や米国投資銀行の抱える問題を早くから指摘。2009年初めには“英国経済は終わった”と発言して波紋を呼んだ。世界のマクロ経済動向をベースにした“グローバルマクロ”と呼ばれる投資スタイルの先駆者。一方、1967年からバイクをはじめ、BMWのバイク8台を所有。’90〜91年1年8ケ月かけて、子供の頃からの夢だったバイクによる世界一周を行った。冒険家としてギネスブックにも載った。2007年に娘の中国語教育のためシンガポールに移住。親日家であり、度々来日。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報