20世紀西洋人名事典 の解説
ジェームズ・グールド カズンズ
James Gould Cozzens
1903 - 1978
米国の小説家。
シカゴ生まれ。
大学在学中に処女作「混乱」(’24年)を発表、キューバを舞台にした作品が多く、「サン・ペドロ号の遭難」(’31年)で認められた。「最後のマダム」(’33年)からアメリカを舞台にした作品が多くなり、「儀仗兵」(’48年)ではピュリッツァー賞を受賞した。社会の局外者の多いアメリカ文学界では異色の作家で、組織に反逆する個人よりも社会の力の意義に重点を置いた作風である。他に、「見捨てられたもの」(’34年)、「正義と不正」(’42年)、「朝と昼と夜」(’68年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報