じゃあ（読み）ジャア

デジタル大辞泉

じゃあ［接］

［接］接続詞「じゃ」に同じ。「みんなそろったか、じゃあ出掛けよう」「じゃあ、また明日」

じゃあ［連語］

［連語］連語「じゃ」に同じ。「こんな事じゃあ困る」「死んじゃあおしまいだ」

じゃあ［感］

［感］呼びかけた相手の返事が否定的であるときに発する、狂言特有の語。何じゃ、だめか。
「そこもとに末広がりは御ざらぬか。―。ここもとには無いさうな」〈虎寛狂・末広がり〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

じゃあぢゃあ

1. 〘 接続詞 〙
2. ① ＝じゃ①〔接続〕
   1. [初出の実例]「『能(よ)く人の楽しみを止める奴だ、止めるな』『ジャア今晩遣って仕舞ます』」(出典：怪談牡丹燈籠（1884）〈三遊亭円朝〉一三)
3. ② ＝じゃ②〔接続〕
   1. [初出の実例]「発車の信号が鳴りはじめました。『たのむよ、ぢゃア…』『ええ』わたしはこたへて、『ぢゃア、まア、行っていらっしゃいまし』」(出典：寂しければ（1924‐25）〈久保田万太郎〉水の上)

じゃあぢゃあ

1. [ 1 ] ( 断定の助動詞「だ」の連用形「で」、または、形容動詞の連用形語尾「で」に係助詞「は」の付いた「では」の変化したもの ) …では。じゃ。
   1. [初出の実例]「お夏さんお夏さん、ヲヤ、さうじゃアなかった」(出典：滑稽本・浮世風呂（1809‐13）二)
2. [ 2 ] ( 格助詞「で」に係助詞「は」の付いた「では」の変化したもの ) …では。じゃ。
   1. [初出の実例]「もちろん引きずなんざア、おらが宗旨じゃア用ひねへ」(出典：洒落本・奴通（1780か）)

じゃあぢゃあ

1. 〘 感動詞 〙 ＝じゃ〔感動〕
   1. [初出の実例]「其当りにすゑひろがりは御ざらぬか。ジャア。ここもとにも無いさうな」(出典：虎寛本狂言・末広がり（室町末‐近世初）)

じゃあ

1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる ) 水などが勢いよく流れる音を表わす語。じゃあじゃあ。しゃあ。
   1. [初出の実例]「瓶の水をジャーと金盥の中へあけて」(出典：倫敦消息（1901）〈夏目漱石〉一)

出典　精選版 日本国語大辞典