ジャイロセンサー(読み)じゃいろせんさー(その他表記)gyrosensor

デジタル大辞泉 「ジャイロセンサー」の意味・読み・例文・類語

ジャイロ‐センサー

《〈和〉gyro+sensor》物体傾きを検出する装置総称。かつてはジャイロスコープが用いられた。近年ではMEMSメムスを応用して、振動する音叉おんさ状の素子にかかるコリオリ力を電気信号に変換し、角速度を得る方式も開発されている。角速度センサー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャイロセンサー」の意味・わかりやすい解説

ジャイロセンサー
じゃいろせんさー
gyrosensor

速度を検出するための装置。角速度センサーともよばれる。角速度とは、回転運動をしている物体が単位時間当りどのくらいの角度で動いているかを知る単位である。ジャイロセンサーを使うことで、回転運動の速度を検知するとともに、向きの変化を知ることもできる。

 飛行機船舶スペースシャトルレーシングカーといった乗り物では、位置情報を得たり姿勢制御を行うためにジャイロセンサーを使っている。ロボットやラジコンヘリコプターなども姿勢制御用として使用される。身近なところでは、入力装置として使うタブレット型端末、スマートフォン、携帯ゲームなどがある。また、手ぶれ補正機能付きデジタルカメラ、ジャイロセンサーで距離や速度情報を管理するカーナビゲーションシステムがある。ジャイロセンサーを入力装置で使う場合には、本体を傾けるとその方向や度合いを感知し、そのままコマンドとしてアプリケーションに反映させることができる。手や体の動きによる感覚的な入力が可能となるため利用が増えている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android