現代外国人名録2016 「ジョンアービング」の解説
ジョン アービング
John Irving
- 職業・肩書
- 作家
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1942年3月2日
- 出生地
- ニューハンプシャー州エクセター
- 本名
- Irving,John Winslow
- 学歴
- ピッツバーグ大学,ニューハンプシャー大学卒
- 資格
- 米国芸術文学アカデミー会員〔2001年〕
- 受賞
- 全米図書賞(小説部門ペイパーバックの部,第1回)〔1980年〕「ガープの世界」,O.ヘンリー賞〔1981年〕,アカデミー賞脚色賞(第72回,1999年度)〔2000年〕「サイダーハウス・ルール」
- 経歴
- レスリングのため1年間ピッツバーグ大学に通学後、ウィーン大学に留学。ヨーロッパではオートバイで各地を旅行しボヘミアン的生活を送る。帰国後ニューハンプシャー大学を卒業。アイオワ・ライターズ・ワークショップではカート・ボネガットらに学ぶ。1969年処女作「Setting Free the Bears(熊を放つ)」を発表。当時全米図書賞の候補となり、作家や文学者の間で好評を博す。その後、再度ウィーンで3年間を過す。’78年出版の第4作目「The World According to Garp(ガープの世界)」が発表と同時に絶賛をもって迎えられ、たちまちベストセラーとなる。同作品は、米国の性と狂気と暴力を織りまぜながら、33歳で暗殺される才能豊かな青年小説家を描いたもので、半自伝的な小説と言われている。11ケ国語に翻訳され、’80年全米図書賞の小説部門ペイパーバックの部を受賞。また、ジョージ・ロイ・ヒル監督により映画化されて、大きな話題を呼んだ。以後、「ホテル・ニューハンプシャー」(’81年)「サイダーハウス・ルール」(’85年)などを発表し、米国を代表する作家として不動の地位を確立。2000年小説を自ら台本に書き直した「サイダーハウス・ルール」でアカデミー賞脚色賞を受賞。他の作品に「オウエンのために祈りを」(1989年,「サイモン・バーチ」として映画化)、「未亡人の一年」(’98年,「ドア・イン・ザ・フロア」として映画化)、「第四の手」(2001年)、「また会う日まで」(2005年)、「あの川のほとりで」(2009年)、「ひとりの体で」(2012年)など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報