スイングバイ(読み)すいんぐばい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スイングバイ」の意味・わかりやすい解説

スイングバイ
すいんぐばい

天体万有引力と公転運動を利用して、宇宙探査機などの運動方向と速度を変更する方法。宇宙探査機の運動方向と天体の公転運動方向の関係により、宇宙探査機を減速または加速できる。スイングバイを利用すると、宇宙探査機の燃料をほとんど使わずに、その運動方向と速度を変更できるので、宇宙探査における非常に重要な技術である。

 宇宙探査における代表的な使用例としては、ボイジャー1号を木星でスイングバイし、またボイジャー2号を木星と土星を使って、太陽系外へ飛行させた。2004年(平成16)には、日本が打ち上げた小惑星探査機はやぶさ」が地球を使ったスイングバイにより小惑星イトカワ」へ軌道変更している。将来的には火星に向けた惑星有人探査などへの利用が期待されている。

[山本将史 2022年3月23日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スイングバイ」の意味・わかりやすい解説

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