彗星(すいせい)の尾から塵(ちり)を収集し、地球にサンプルとして持ち帰ることを目的とする探査機。1999年2月にNASA(ナサ)(アメリカ航空宇宙局)によりデルタⅡロケットで打ち上げられた。NASAによる低コストで効率のよい惑星探査計画であるディスカバリー計画の一部である。最初の目的であるビルト第2彗星に到着するまで地球を利用するスイングバイ(天体の重力を利用して加速させること)を行い、2002年11月には小惑星アンネフランクに接近して観測した。また2000年と2002年には別々の軌道で宇宙空間を漂う塵のような星間物質を集めた。2004年1月にビルト第2彗星に到着して彗星の尾から塵を収集し、2006年1月に史上初めて月以遠で太陽風以外の天体サンプルを持ち帰った。その後、「NExT(New Exploration of Tempel 1)」とプロジェクト名を変更して、計画が延長され、ふたたび地球軌道を離れて2005年に別の探査機ディープ・インパクトがインパクター(衝突体)を衝突させたテンペル第1彗星を詳しく観測することになった。2011年2月、テンペル第1彗星に接近して直径150メートルのクレーターができていることを確認、その翌月に運用を終了した。
[編集部 2023年4月20日]
…ピアニストだった母の影響で早くから音楽に親しみ,インディアナ大学在学中にジャズ曲を作っていた。社会に出て法律の仕事につくかたわらバンドでピアノを弾いたり曲を書いたりしているうちに《スターダスト》(1927),《ロッキン・チェア》(1930),《わが心のジョージア》(1931)などがあいついで世に認められ,1930年代から40年代前半にかけて数多くの作品を発表した。映画音楽も手がけたほか彼自身映画に出演,戦後はテレビでピアノを弾きながら歌って全米に広く親しまれた。…
※「スターダスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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