スターダスト(読み)すたーだすと(その他表記)Stardust

デジタル大辞泉 「スターダスト」の意味・読み・例文・類語

スター‐ダスト(star dust)

星くず。小さなちりのように見える、遠く星団

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精選版 日本国語大辞典 「スターダスト」の意味・読み・例文・類語

スター‐ダスト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] stardust ) 星屑(ほしくず)一つ一つが判別できないほどの小さな星々。
    1. [初出の実例]「スターダストが夜空いっぱいに、こまかく散らばっていた」(出典:夜、生きるもの(1960)〈菊村到〉ひとつの死)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スターダスト」の意味・わかりやすい解説

スターダスト
すたーだすと
Stardust

彗星(すいせい)の尾から塵(ちり)を収集し、地球にサンプルとして持ち帰ることを目的とする探査機。1999年2月にNASA(ナサ)(アメリカ航空宇宙局)によりデルタロケットで打ち上げられた。NASAによる低コストで効率のよい惑星探査計画であるディスカバリー計画の一部である。最初の目的であるビルト第2彗星に到着するまで地球を利用するスイングバイ天体重力を利用して加速させること)を行い、2002年11月には小惑星アンネフランクに接近して観測した。また2000年と2002年には別々の軌道で宇宙空間を漂う塵のような星間物質を集めた。2004年1月にビルト第2彗星に到着して彗星の尾から塵を収集し、2006年1月に史上初めて月以遠で太陽風以外の天体サンプルを持ち帰った。その後、「NExT(New Exploration of Tempel 1)」とプロジェクト名を変更して、計画が延長され、ふたたび地球軌道を離れて2005年に別の探査機ディープ・インパクトインパクター(衝突体)を衝突させたテンペル第1彗星を詳しく観測することになった。2011年2月、テンペル第1彗星に接近して直径150メートルのクレーターができていることを確認、その翌月運用を終了した。

[編集部 2023年4月20日]


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デジタル大辞泉プラス 「スターダスト」の解説

スターダスト〔小説:ニール・ゲイマン〕

英国の作家ニール・ゲイマンの冒険ファンタジー(1999)。原題《Stardust》。
②2007年製作のアメリカ映画。①を原作とする。原題《Stardust》。監督:マシュー・ボーン、出演:クレア・デーンズ、チャーリー・コックス、ピーター・オトゥール、ミシェル・ファイファー、ロバート・デ・ニーロほか。

スターダスト〔洋楽〕

アメリカのポピュラー・ソング。作詞:ミッチェル・パリッシュ、作曲:ホーギー・カーマイケル。原題《Stardust》。1927年の作品。ビング・クロスビー、ルイ・アームストロング、ナット・キング・コール、フランク・シナトラらが歌っている。

スターダスト〔ジャズ:ウィントン・マルサリス〕

トランペット奏者、ウィントン・マルサリスの1984年録音のジャズ・アルバム。ストリングスをバックにスタンダード・ナンバーを吹き込んだ80年代のジャズを代表する作品のひとつ。原題《Hot House Flowers》。

スターダスト〔ジャズ:ライオネル・ハンプトン〕

ライオネル・ハンプトンの1947年録音のジャズ・アルバム。デッカ・レーベル。パサデナで行われたライブ盤。原題《Star Dust》。

スターダスト〔小説:パーカー〕

米国の作家ロバート・B・パーカーのハードボイルド小説(1990)。原題《Stardust》。「スペンサー」シリーズ。

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世界大百科事典(旧版)内のスターダストの言及

【カーマイケル】より

…ピアニストだった母の影響で早くから音楽に親しみ,インディアナ大学在学中にジャズ曲を作っていた。社会に出て法律の仕事につくかたわらバンドでピアノを弾いたり曲を書いたりしているうちに《スターダスト》(1927),《ロッキン・チェア》(1930),《わが心のジョージア》(1931)などがあいついで世に認められ,1930年代から40年代前半にかけて数多くの作品を発表した。映画音楽も手がけたほか彼自身映画に出演,戦後はテレビでピアノを弾きながら歌って全米に広く親しまれた。…

※「スターダスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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