ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストロング」の意味・わかりやすい解説
ストロング
Strong, Anna Louise
[没]1970.3.29. 北京
中国,ソ連通のアメリカの女流ジャーナリスト。中国革命および建設期のソ連の実情などに関する偏見のない報道で知られた。 1907年シカゴ大学卒業。 21年アメリカ・フレンズ奉仕団で訪ソ。 25~27年ソ連の M.M.ボロディンと広東へ渡った。 30~36年ソ連で初めての英字新聞『モスクワ・デーリー・ニューズ』副主筆。 37~38年漢口,重慶を訪問。 46年延安で毛沢東と会見し,毛の「原爆は張り子の虎」論を聞き出す。 49年スパイ容疑によりソ連から追放され帰米。 53年ソ連は無罪と認めた。 58年以降北京滞在。 62~70年『中国からの手紙』 Letter form China (月刊) を出版。著作に自伝『私は世界を変える』I Change World (1935) ,『中国人が中国を征服する』 The Chinese Conquer China (49) ,『スターリン時代』 Stalin Era (56) ,『人民公社は広がり深まる』 The Rise of the Chinese Peoples's Communes (59) ,『チベット日記』 When Serfs Stood Up in Tibet (60) ,『中国数百万の人民』 China's Millions: Revolution in Central China,1928 (65) など。
ストロング
Strong, William
[没]1895.8.19. ニューヨーク,ミネワスカ
アメリカの法律家。 1832年ペンシルバニア州で弁護士資格を得てリーディングで開業。 47~51年連邦下院議員。 57年ペンシルバニア州最高裁判所判事。 70年 U.グラント大統領により連邦最高裁判所判事に任命され,62年のグリーンバック紙幣の認可に関する「法貨法」 Legal Tender Actが違憲であるとする最高裁判所の見解を破棄することに指導的役割を演じた。 80年辞任。
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