セイガイインコ(読み)せいがいいんこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セイガイインコ」の意味・わかりやすい解説

セイガイインコ
せいがいいんこ / 青海鸚

鳥綱オウム目ヒインコ科セイガイインコ属に含まれる鳥の総称。この属Trichoglossusには10種があり、全長約15~32センチメートル。セレベス島からモルッカ諸島、ニューギニアとその周辺諸島、ミンダナオ島カロリン諸島ポナペ島、オーストラリアにかけて分布する。21亜種のあるゴシキセイガイインコT. haematodusが代表的である。この種は花蜜(かみつ)・果実食で、嘴(くちばし)は赤く、頭は紫青色、胸は赤に横波斑(はん)、背は緑、襟やももなどに黄色があり、体は細くくさび形の尾で美しい。そのほか緑色だけの種、ポナペ島特産のエビチャインコ、小形のコセイガイインコの類などがある。オーストラリアには、人工的な蜜の給餌(きゅうじ)で多数を誘致してみせる所がある。

黒田長久

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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