ロシア連邦,ヨーロッパ・ロシアの西部,モスクワ州の都市。モスクワの北東70kmの地点に位置する。人口11万4054(2004)。1919年セルギエフSergiev,30年ザゴルスクZagorsk,92年現名に改称。1340年代にセルギー・ラドネシスキーにより創建された後のトロイツェ・セルギー大修道院の周辺にできた村を起源とする。古くからミニアチュールと木製玩具の製作が盛んで,タタール,ポーランド,リトアニアから攻撃された経験をもつ。観光客が多数訪れる当地には,聖セルギーの墓と,ルブリョフが制作したイコンがあるトロイツキー大聖堂,ドゥホフスカヤ教会,1684年のフレスコ画のあるウスペンスキー大聖堂,17世紀後半の修道院食堂,そして18世紀の鐘塔などがある。さらに修道院内には玩具博物館がある。現在は,機械工業や種々の軽工業も発達しているだけでなく,宗教都市の面影を保っており,モスクワ総主教室の座所として,ロシア正教会の活動の中心をなすほかに,モスクワ神学大学および同神学校が置かれている。1930年まではセルギーの名にちなんでセルギエフと称した。旧称ザゴルスクの由来には,革命家V.M.ザゴルスキーにちなむ説と,〈ザ・ガラミ〉(〈山のかなた〉の意)からとする説がある。
執筆者:高田 和夫+森安 達也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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