日本大百科全書(ニッポニカ) 「セント・エライアス山脈」の意味・わかりやすい解説
セント・エライアス山脈
せんとえらいあすさんみゃく
Saint Elias Mountains
カナダのユーコン・テリトリー南西部からアラスカ南東部まで、南東方向に延びる太平洋岸の山脈。延長約320キロメートル。カナダのコースト山地の一部を構成する。最高峰はローガン山(5959メートル)。ついでセント・エライアス山(5489メートル)が高く、山稜(さんりょう)間の鞍部(あんぶ)には大きな谷氷河が多い。セント・エライアス山はカナダのユーコン・テリトリーとアメリカ合衆国アラスカ州との境界、北緯60度17分、西経140度55分にあり、カナダではローガン山に次いで第2位の高山である。1741年に発見され、1897年に高さが測定された。
[大竹一彦]
『田辺裕総監修『世界地理大百科事典3 南北アメリカ』(1999・朝倉書店)』