ユーコン・テリトリー(読み)ゆーこんてりとりー(英語表記)Yukon Territory

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ユーコン・テリトリー」の意味・わかりやすい解説

ユーコン・テリトリー
ゆーこんてりとりー
Yukon Territory

カナダ北西部の行政地区。ユーコン準州ともいう。州都ホワイトホース。北はボーフォート海に面し、東はノースウェスト・テリトリーズのマッケンジー地区に、西はアメリカ合衆国アラスカ州に、南はブリティッシュ・コロンビア州に境している。面積47万4706.97平方キロメートル、人口2万8674(2001)。ロッキー山脈、セント・エライアス山脈など山脈の多い高原地域で、カナダ第一の高山であるローガン山(5959メートル)がある。気候も酷寒のため、農牧業には不適である。おもな河川には、アラスカを横断してベーリング海へ出るユーコン川水系と、北極海へ流れるマッケンジー川水系がある。南部の河谷は広大な森林地帯である。毛皮獣の狩猟漁業のほかは、金、銀、鉛などの鉱業が盛んであり、とくにクロンダイク地域の金採掘は有名で、その入口にあるドーソンはゴールド・ラッシュで生まれた都市である。1898年のゴールド・ラッシュ直後にノースウェスト・テリトリーズから分離し、創設された。人口の85%が白人である。

[山下脩二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android