ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントトマス島」の意味・わかりやすい解説
セントトマス島
セントトマスとう
Saint Thomas
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カリブ海東部にあるアメリカ合衆国領バージン諸島の三つの主島の一つ。面積73km2,人口5万1181(2000)。火山性で平たん地は少ない。1666年にデンマーク領となり,サトウキビ栽培が大々的に行われた。18世紀半ばにはアフリカからの奴隷貿易で繁栄したが,1848年の奴隷解放で衰微し,1917年アメリカ合衆国に売却された。第2次大戦後は観光産業が主要な比重を占めている。合衆国領バージン諸島の主都で天然の良港をもつシャーロット・アマリーCharlotte Amalie(人口1万1004。2000)は,帆船時代はヨーロッパからの最初の寄航地だった。また蒸気船時代は給炭地として繁栄したが,現在は合衆国領,イギリス領バージン諸島全体の商業中心地となっている。
執筆者:橋本 芳雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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