日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソッフィチ」の意味・わかりやすい解説 ソッフィチそっふぃちArdengo Soffici(1879―1964) イタリアの批評家、画家。パリ滞在中にピカソ、アポリネールらと交友。帰国後、『ボーチェ』『ラチェルバ』の両誌に拠(よ)って、フランス前衛文学、絵画の紹介にあたる。この間、未来派と激しい論争を行うが、その後はしだいに同派に接近。第一次世界大戦後は一転して伝統の復権を唱え、ファシズムに傾斜した。作品は『アルデンゴ・ソッフィチ全集』全八巻(1959~68)に収められる。[川名公平][参照項目] | アポリネール | ピカソ | 未来主義 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「ソッフィチ」の意味・わかりやすい解説 ソッフィチArdengo Soffici生没年:1879-1964 イタリアの画家,小説家。第1次大戦を境に,前衛と伝統回帰との二つの生を生きた。ランボー,印象主義,フォービスム,キュビスムの紹介,そして未来主義運動の推進者としての功績は大きい。自伝的小説《レンモニオ・ボレオ》(1911)の激しいダイナミズムは《ラチェルバ》誌(1913-15主宰)の政治性と呼応し,ファシズムの暗い力へと向かった。晩年は4巻から成る《自伝》(1955)の執筆に専念した。執筆者:望月 紀子 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソッフィチ」の意味・わかりやすい解説 ソッフィチSoffici, Ardengo [生]1879. バルダルノスペリオーレ,リニャーノ[没]1964. カイアーノ,ポッジョイタリアの画家,小説家,詩人。パリで 20世紀前半の前衛運動に参加,印象派やキュビスムをイタリアに紹介。みずからは未来主義を主張した。詩集『BIF§Zf+18』 (1915) ,小説『レモニオ・ボレオ』 Lemmonio Boreo (12) など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報