ソバカズラ(読み)そばかずら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソバカズラ」の意味・わかりやすい解説

ソバカズラ
そばかずら / 蕎麦葛
[学] Fallopia convolvulus (L.) Á.Löve
Polygonum convolvulus L.

タデ科(APG分類:タデ科)の一年生つる草。茎は細く、よく他物に絡み、微細な短毛状の突起がある。葉は矢じり状の心臓形で、先が鋭くとがり、基部は心臓形、薄質両面ともに毛がない。葉柄は長く、葉鞘(ようしょう)の先は斜めに切れる。5~10月、枝先に緑色花をまばらな穂状につける。痩果(そうか)は三稜(さんりょう)形で光沢はなく、細点がある。ヨーロッパ原産で、北半球に広く帰化している。

[小林純子 2020年12月11日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソバカズラ」の意味・わかりやすい解説

ソバカズラ(蕎麦葛)
ソバカズラ
Polygonum convolvulus; black bindweed

タデ科の一年草で,原野に生える。ヨーロッパ原産であるが,現在では北半球温帯に広く帰化している。茎は細いつる状で,他物にからみついて伸び,長さ 1mぐらいになる。葉は心臓形で質は薄く,長い葉柄がある。5~10月,葉腋の小枝に緑白色の小花をまばらな穂状につける。花弁はなく,萼は5深裂して,花後大きくなり果実を包む。

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