日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソンマーフェルト」の意味・わかりやすい解説
ソンマーフェルト
そんまーふぇると
Aimée Sommerfelt
(1892―1975)
ノルウェーの女流児童文学作家。オスロ近郊に生まれる。27歳で言語学者アルフ・ソンマーフェルトと結婚、研究を助けるかたわら自らも教育文化活動に携わる。第二次世界大戦中、ナチスにより公的活動を封じられるが、戦後再開。夫アルフがユネスコ創設者の1人となったため、各国での会議に同行、インドでの見聞をもとに書いた『アグラへの道』(1959)で国際アンデルセン賞を受賞した。ほかに『白いバンガロー』(1962)、『ミリアム』(1963)、『ぼくの名はパブロ』(1965)などがあり、いずれも国際的視野にたつ重厚な作風と、問題点の深い把握で知られる。
[中山知子]