インド北部、ウッタル・プラデシュ州西部の都市。首都デリーの南南東200キロメートルに位置する。アーグラともいう。人口125万9979、周辺部を含む人口132万1410(2001)。ジャムナ川右岸にあり、古くより水運、陸運に恵まれ、小麦、キビ、綿花などの集散地となっている。また、金銀細工、織物、皮革などの伝統工業のほか、金属、機械などの近代工業も盛んである。
しかし、なによりもこの都市が世界に名高いのは、ムガル朝時代の古都としてであり、歴史を誇る数多くの壮大なイスラム建築を残すためである。16~17世紀にこの国で強力な支配力を誇ったムガル朝は根拠地をここに定め、第3代皇帝アクバルから第6代皇帝アウランゼーブの時代に至るまで、一時期を除き、その首都であった。この時期に構築された建築物はいまなお随所にその姿をとどめ、インド最大の観光地となっている。アグラ城、タージ・マハルの美しさ、壮大さに勝る建築物は世界にもまれである。アグラ城はジャムナ川を東に臨み、その広い庭内にはアクバル、ジャハーンギール、シャー・ジャハーン3皇帝の繁栄をしのばせる多くのイスラム建築物がある。ジャムナ川に沿って2キロメートル東に進むと、シャー・ジャハーンが愛妃ムムターズ・マハルの廟墓(びょうぼ)として建立した大理石の白く輝くタージ・マハルがある。
[中山晴美]
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
… 日本で最初にいすが使われたのは,埴輪のいすから判断して6~7世紀ころからと考えられる。中国から伝えられたと思われるが,古代日本では胡床とか呉床と書いて,〈あぐら〉とよんでいた。アは足,クラは倉や鞍などと同根の言葉で高いものの上に乗る状態をあらわしている。…
…胡牀とも表記される。日本では〈あぐら〉と読まれる。日本の床几(しようぎ)と同じく上板に革縄などを張り,X状に脚を交差する。…
…したがって起始から停止までの間に,股関節と膝関節の二つの関節を越えるが,そのとき股関節の前面を通り,膝関節の後内側を通るから,その収縮によって股関節と膝関節を曲げ,同時に下腿を内転する。すなわち,この筋肉の収縮によって〈あぐら〉をかく姿勢となる。昔の洋服屋が仕立物をするときに,あぐらをかいて仕事をしたというが,そのときに縫工筋が働くということからその名がある。…
…日本の莫連(あばずれ女)の座り方である。日本の男子の用いる胡坐(あぐら)はもと高貴な人の座位で,胡床と呼ぶ床几(しようぎ)に“足組(あぐ)み”して座ったことに由来する。柿本人麻呂が歌を詠む際にとった歌膝は一側が胡坐で他側は立膝の姿勢だった。…
※「アグラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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