デジタル大辞泉
「たし」の意味・読み・例文・類語
たし[助動]
[助動][(たく)たから|たく・たかり|たし|たき|たけれ|○]《形容詞「いたし」の音変化という》動詞、および助動詞「る」「らる」「す」「さす」「しむ」の連用形に付く。
1 話し手の希望を表す。…たい。
「近う参って、見参にも入りたかりつれども」〈平家・一〇〉
2 話し手の他に対する希望や期待を表す。…てほしい。
「ありたきことは、まことしき文の道、作文、和歌、管絃の道」〈徒然・一〉
3 話し手以外の人の希望を表す。
「屋島へ帰りたくは、一門の中へ言ひ送って、三種の神器を都へ返し入れ奉れ」〈平家・一〇〉
[補説]「たし」は「まほし」に代わって、鎌倉時代に盛んに用いられたが、近世以降「たい」に引き継がれる。現代では「今月末までに上京されたし」といった文語調の文に用いられることもある。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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た‐・し
- ( 完了の助動詞「たり」に過去の助動詞「き」の連体形「し」の付いた「たりし」が変化したもの。「たっし」の促音無表記 ) 過去または完了の意を表わす。終止形と連体形しか活用形を持たない。
- [初出の実例]「項王が虞姫に対して歌て酒を飲たしも、此時なり」(出典:史記抄(1477)七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「たし」の読み・字形・画数・意味
【
紫】たし
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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