デジタル大辞泉 「たし」の意味・読み・例文・類語
たし[助動]
1 話し手の希望を表す。…たい。
「近う参って、
2 話し手の他に対する希望や期待を表す。…てほしい。
「ありたきことは、まことしき
3 話し手以外の人の希望を表す。
「屋島へ帰りたくは、一門の中へ言ひ送って、三種の神器を都へ返し入れ奉れ」〈平家・一〇〉
[補説]「たし」は「まほし」に代わって、鎌倉時代に盛んに用いられたが、近世以降「たい」に引き継がれる。現代では「今月末までに上京されたし」といった文語調の文に用いられることもある。