ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダマスス2世」の意味・わかりやすい解説
ダマスス2世
ダマススにせい
Damasus II
[没]1048.8.9. パレストリーナ
バイエルン出身の第151代教皇(在位 1048.7.~8.)。本名 Poppo。神聖ローマ皇帝ハインリヒ3世(在位 1039~56)によって教皇クレメンス2世(在位 1046~47)の後継者として擁立された。当時は皇帝とローマの貴族層が教皇位をめぐる政争を繰り広げ,ダマスス2世の登位は対立派の抵抗により遅れた。元はブレッサノーネの司祭であり,登位後もこの教区を支配下に置いた。登位の直前,ローマの有力貴族ツスクルム家出身のベネディクツス9世(在位 1032~44,45,47~48)に教皇の座を奪われたが,ハインリヒ3世がこれを退け,1048年7月に教皇に登位した。治世わずか 23日という短期間でマラリアにより病死した。
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