ダーウィンかいぼう
ダーウィン海膨
Darwin rise
約1億年前に太平洋の中央部に存在した海膨。環礁の成因に関して南西太平洋の広大な地域が沈降したことを指摘したC.Darwinにちなんで,H.W.Menardが命名。中部太平洋のギヨーの平頂面と環礁の基盤の深さから,これらが火山島であった約1億年前に長さ10,000km, 幅4,000kmの北西―南東方向をもった深さ3.5km, 比高約2kmの海膨が,太平洋の中央部に存在したとされる。この海膨は現在の東太平洋海膨と同様の規模を有し,同じ方向の海嶺や舟状海盆,横断方向の断裂帯・火山群などを有する。ここには広大なエプロン斜面が存在し,溶岩の洪水がかつての海膨の表面地形のほとんどを埋め尽くしただけでなく,南西太平洋の広大な沈降を引き起こして海膨を死滅に導いたとする説がある。参考文献:H.W.Menard(1964) Marine Geology of the Pacific
執筆者:茂木 昭夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
Sponserd by 
ダーウィン海膨
ダーウィンかいぼう
Darwin Rise
太平洋中央部に存在したといわれる約2億 2000万年前から 6500万年前の仮想的な海膨。サンゴ礁成因の沈降説 (南太平洋地域が広く沈降したとの学説) を発表した C.ダーウィンにちなんで W.メナードが命名。太平洋西部のギヨーの頂上と環礁の基盤の深さから,ギヨーや環礁の基盤をつくる火山島ができた1億年ほど前には,幅 4000km,長さ1万 km,深さ 3500m,比高約 2000mの海膨が北西から南東方向に存在したと考えられる。そこに海底火山ができてからこの地域が隆起し,海底火山の頂上部が浸食されて平頂火山となり,その後,数千万年前から沈降し続け,平頂火山の頂部にはサンゴ礁が形成されて環礁となり,一部のものはギヨーとなって現在にいたったといわれている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
百科事典マイペディア
「ダーウィン海膨」の意味・わかりやすい解説
ダーウィン海膨【ダーウィンかいぼう】
南西太平洋に過去に存在したと推定される海膨。約1億年前に,トゥアモトゥ諸島〜マーシャル諸島に長さ1万km以上,幅4000km以上の地域が海底から比高約2km隆起して海膨をなし,今日の東太平洋海膨に似て海嶺,海盆,断裂帯,火山群等を有していた。現在同海域に多数存在するギヨー(平頂海山)や環礁はこの海膨の沈降で生成しとされる。この地域の堡礁や環礁の成因として海底の大規模な沈降をとなえたC.ダーウィンにちなんで命名。→サンゴ礁
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
Sponserd by 