ダークマター(その他表記)dark matter

翻訳|dark matter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダークマター」の意味・わかりやすい解説

ダークマター
dark matter

宇宙空間に存在し,質量だけをもち,目に見えない物質。暗黒物質ともいう。観測可能な光(電磁波)を発しないため直接観測できないが,銀河銀河団の質量計測から存在が確認されている物体で,ミッシングマス missing massとして知られていたもの。銀河系など渦状銀河では,回転曲線から求めた質量が全恒星の質量よりもはるかに大きい。銀河団では見える銀河の星の数から推定した質量よりも,銀河の運動や高温プラズマの圧力を使って計測した質量のほうがおよそ 10倍も大きい。これらの事実から,そこには見えない物質,ダークマターが存在していることがわかる。その正体については未知素粒子と考える説などいくつかあるが,まだわかっていない。宇宙の空間曲率,銀河の形成過程といった根本的な問題を解く重要な鍵を握っている物質といえる。

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知恵蔵 「ダークマター」の解説

ダークマター

暗黒物質」のページをご覧ください。


ダークマター

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百科事典マイペディア 「ダークマター」の意味・わかりやすい解説

ダークマター

dark matter。宇宙に広がる未知の物質で,通常の観測手段では見えないので暗黒物質ともいう。宇宙には電磁波(可視光線赤外線紫外線電波,X線,γ線)を出す天体やガスがある。これら見える銀河団の質量の総量だけでは宇宙の構成が説明できないことから,アメリカの天文学者F.ツビッキーが1930年代に提唱。その質量の総量は光を発している物質の10〜100倍と見積もられ,宇宙のモデルの理論にも大きな影響がある。宇宙における重力と光の関係を観測するなどその正体探しが続いている。ダークマターの候補としては,質量を持つ素粒子や,光を発しない天体などが考えられている。

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