家庭医学館 「チアノーゼと対策」の解説
ちあのーぜとたいさく【チアノーゼと対策】
チアノーゼの原因としては、①先天性の心臓病で、左心室(さしんしつ)と右心室(うしんしつ)(あるいは左心房(さしんぼう)と右心房(うしんぼう))の間に穴が開いており、酸素と結合していない右心側の血液(静脈血)が左心側(動脈)に流れ込む場合、②重症左心不全で肺うっ血が強いため、吸い込んだ酸素が肺から血液中に十分入っていけない場合、③重症の呼吸器の病気で、酸素が肺の奥まで到達できない場合、などがあげられます。
チアノーゼがみられた場合、子どもであったり、心臓に雑音がある場合は、先天性の心臓病が疑われます。おとなであれば、心不全や呼吸器の病気が疑われます。いずれにしてもチアノーゼがある場合は、重大な病気の可能性があるので、ただちに心臓専門医を受診し検査を受けることが必要です。結論が出るまでは、運動などは控えたほうがよいでしょう。