チトニア(読み)ちとにあ(英語表記)titonia

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チトニア」の意味・わかりやすい解説

チトニア
ちとにあ
titonia
[学] Tithonia rotundifolia Blake
Tithonia speciosa Hook.

キク科(APG分類:キク科)の半低木状草本。和名ヒロハヒマワリ。園芸上は一年草として扱う。高さ1メートルで早咲きに改良したものがよく栽培される。夏、一見一重咲きダリアに似た花をつける。花色は鮮やかな朱橙(しゅとう)色で、次々に開花し、夏花壇では人目を引く花である。花首が中空で折れやすいのが欠点で、切り花には向かない。古代インカ帝国の国花とされていたと伝えられ、メキシコヒマワリMexican sunflowerの名もある。繁殖は実生(みしょう)により、4月上旬に直播(じかま)きする。性質はじょうぶで栽培は容易である。

[山口美智子 2022年3月23日]

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