チ・ミョングァン(読み)池 明観(その他表記)Chi Myong-kwan

現代外国人名録2016 「チ・ミョングァン」の解説

チ・ミョングァン
池 明観
Chi Myong-kwan

職業・肩書
宗教哲学者 元翰林大学翰林科学院教授・日本学研究所所長,元東京女子大学教授

国籍
韓国

生年月日
1924年10月11日

出生地
平安北道(現・北朝鮮)

別名
旧筆名=T・K生

学歴
ソウル大学文理学部宗教学科〔1954年〕卒,ソウル大学大学院宗教哲学専攻〔1958年〕修了

勲章褒章
旭日重光章(日本)〔2007年〕

受賞
国際交流基金賞〔2000年〕

経歴
徳成女子大学助教授、ソウル大学文理学部講師、雑誌「思想界主幹などを経て、1972年来日。’74年東京女子大学客員教授を経て、’86〜93年現代文化学部教授。’93年韓国に帰国し、翰林大学翰林科学院教授。’94年韓国で最大規模の日本学研究所・翰林大学日本学研究所を創設、所長。2004年教授退任。雑誌「歴史批判」(年2回刊)を主宰。’98年日韓歴史共同研究委韓国側座長、日本文化解禁についての審議などを行う諮問機関・韓日文化交流政策諮問委員会委員長、’99年6月韓日文化交流会議委員長、’99年〜2005年5月国際日本文化研究センター客員研究員も務める。2000年日韓関係の改善に貢献したとして、日本の国際交流基金賞を受賞。一方、日本滞在中の1973〜88年雑誌「世界」に匿名の韓国人“T・K生”として「韓国からの通信」を執筆。当時の韓国軍事政権による弾圧を告発する内容と、匿名による執筆で論議を呼ぶが、米国など世界にも発信されて軍政への国際圧力づくりに結びついた。2003年自らT・K生の正体を明かし話題となった。韓国屈指の知日派。著書に「韓国文化史」「現代史を生きる教会」「流れに抗して」「アジア宗教と福音論理」「チョゴリと鎧」「現代に生きる思想」「韓国から見た日本―私の日本論ノート」「叙情愛国 韓国からみた近代日本の詩歌」他。英語、ドイツ語にも堪能。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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